総務省消防庁は27日、岩手県大槌町で4月に起きた大規模な山林火災の出火原因に関する報告書を公表した。出火した小鎚地区と吉里吉里地区を調査したが、原因を特定できなかったと結論付けた。たばこやたき火、放火などの可能性も検討したが「確たる物証がなく原因は不明」とした。
延焼範囲は1708ヘクタールで、平成以降では昨年の岩手県大船渡市の山林火災(約3370ヘクタール)に次ぎ、国内2番目の規模となった。
最初に出火が確認された小鎚地区では、川沿いの道路ののり面から出火したと判定。2時間半後に通報があった吉里吉里地区では、尾根付近から出火したとみられるが、出火場所を限定できなかった。
出火当日は乾燥注意報と強風注意報が出ていた。飛び火が発生し、急速に延焼が拡大したにもかかわらず、地元消防や応援部隊の展開が早かったため、住宅地への延焼を阻止できたと判断した。
大槌町の山林火災では2人が軽傷を負った。住宅3棟を含む28棟の建物に被害が出た。4月22日に発生し、5月29日に鎮火した。