移民連帯運動30年で顕彰

 【パリ共同】パリ北部で1996年8月、在留資格を求める移民が教会を占拠、治安部隊が強制排除した事件から30年になるのに合わせ、パリ市は26日、権利を求めて行動した移民や連帯したフランス市民を顕彰する記念プレートを設置した。現場のサンベルナール教会前で除幕式が開かれた。

 フランスでは来春に大統領選を控え、移民規制強化を訴える極右政党への支持が高い。一方、移民に寛容な左派勢力が市議会多数派のパリ市にはプレート設置で移民との連帯を示す狙いがある。

 プレートには「教会占拠は在留資格を求める多数の外国人を代表する運動になった」と刻まれた。グレゴワール市長は除幕式で「パリのアイデンティティーの力はその多様性にある」と語った。

 事件では、西アフリカのマリやセネガルなど出身の非正規移民約300人が96年夏に教会を占拠し、一部はハンストを実施。治安部隊が同8月23日、突入し強制排除した。フランス社会に大きな衝撃を与え、現在も移民らによる権利要求運動の象徴となっている。

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