経済産業省が2027年度予算の概算要求で、累積赤字が540億円に達している海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)に関する要求を見送ることが20日、分かった。統廃合に向け有識者による検証を進めており、理解を得られないと判断した。一般会計と特別会計の合計では7兆7千億円程度を求める。
26年度予算の概算要求では90億円を求めたが、実際には認められなかった。機構はアニメや食文化を海外に売り込む企業を支援。投資先の業績悪化で赤字が膨れ上がり、経産省は年内にも組織体制に結論を出す方針を示している。
概算要求額の7兆円超は、26年度当初予算の約2・5倍になる。補正予算で計上してきた分を当初予算に盛り込む政府方針を踏まえた。成長投資枠の約4兆5千億円が大部分を占めた。
人工知能(AI)や半導体開発へ重点的に投資し、機械などが自律的に動く「フィジカルAI」やロボット分野に約1兆4千億円を充てる。重要鉱物の確保に約6800億円を、ナフサの調達先の多角化に約2200億円をそれぞれ計上する。