全日本空輸と日本航空が10月末から、羽田―岡山の路線で互いにダイヤを調整することが17日分かった。近接する便の発着時間をずらすことで収益力の強化を図る。国内線の路線維持に向けて国が5月に指針を明確化して以降、初の調整事例となる。同様の動きは今後、他の路線にも広がる見通しだ。
羽田―岡山間は現状、両社がいずれも毎日5往復運航している。うち4往復は時間帯がほぼ重なり、乗客を取り合っている側面もあるため、10月末からの冬ダイヤで調整を図る。
新型コロナウイルス禍でオンライン会議が普及したことで高単価のビジネス客が減り、一部の国内線は収益性の悪化によって路線維持が困難になっている。
国土交通省の有識者会議は5月に取りまとめた報告書で、航空会社同士がダイヤを調整しても独占禁止法に抵触しないケースを明確化した。赤字路線や生活に不可欠な離島路線などは、航空会社同士で便数を調整することも独禁法の対象外だとした。共同運航(コードシェア)の活用で便数を集約する例も提示した。