広域通信制の私立N高(本校・沖縄県うるま市)と系列校が、生徒が株式運用に挑む部活動「投資部」に力を入れている。金融教育の一環で、学校側が元手の資金を提供。市場の洗礼を受け損失が生じることもあるが、メンバーは「失敗から学ぶことは多い」と前を向く。
「楽観主義の怖さを知った」。N高2年神谷美波さん(17)=愛知県=が振り返る。投資部1年目の昨年、株を保有していた企業がサイバー攻撃の被害に。長期的な影響はないとの読みは外れ、約1800円で買った株は200円ほど価値が落ちた。
結局「損切り」の売却を迫られ、年間を通じた運用実績はマイナス。神谷さんは「他の投資家の客観的評価を正確にキャッチする重要さがよく分かった」。2年目の現在、新聞をよく読み、多様な視点を取り入れるようになったという。
投資部は、政府が高校での金融教育を充実化させた2022年に先立ち、19年に設立された。学校側が部員に運用資金として20万円を提供、実績などに応じて資金は100万円まで増額する。