米イラン「不安定な膠着」

オマーン沖のホルムズ海峡付近に浮かぶ船舶=10日(ロイター=共同)

 【ワシントン、テヘラン共同】米国とイランは、戦闘終結に向けた最終合意の交渉期限とされる16日を迎えた。期限は延長可能だが、両国が6月17日に結んだ覚書は形骸化し、双方は期限延長にも言及していない。エネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡の開放に向けてイランとオマーンが協議を続けるが正常化は遠く、戦闘でも平和でもない「不安定な膠着状態」が長期化するとの見方が強まっている。

 トランプ米大統領は事態打開への道筋を描けておらず、原油やガソリン価格は高止まりしている。トランプ氏は今月12日「米国がホルムズ海峡を完全に支配している。それを維持するつもりだ」と主張し、イランは13日「海峡はイランの管理下にある」と反発。海峡開放を巡る立場の隔たりが改めて鮮明になった。米政権は対イラン経済制裁を強化する方針だ。

 覚書は曖昧な表現が多く、互いが都合よく解釈できる余地を残していることが対立の背景にある。これが一時、交戦再開につながった。

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