空き家古材廃棄せず資源に

古材の保管展示施設「ビバーク」の運営や企画を担う丸山僚介さん=7月、神戸市長田区

 全国で空き家問題が深刻化する中、神戸市は民間企業と協力し、解体前に古材を資源として取り出し、利活用できる施設をつくった。住宅が老朽化し誰も住まなくなっても、家屋への思い入れから解体や売却をためらう人は多い。全てを廃棄するのでなく、新たな使途を生み出し、人々の思いを引き継ぎながら、廃棄物を減らし、空き家解体も促す考えだ。

 神戸市長田区にあるごみ処理場の一角に、古材の保管展示施設「ビバーク」がある。市から委託を受けた建築事務所など3社で運営。7月から本格稼働した。施設内には、空き家から取り出され、くぎを抜き、洗浄された木材が整然と並ぶ。

 柱を加工して作ったテーブル、窓ガラスからできた皿など、クリエーターが手がけた展示品も。子ども向けの木工教室などのイベントも開かれる。運営や企画を担う丸山僚介さん(37)は「古材に触れてもらい、魅力を伝えたい」と語る。

 古材の活用には手間がかかり、廃棄する方がコストが安い。ただ、神戸市は資源循環の観点からも古材の利活用促進を目指す。

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