秋篠宮ご夫妻は18日から南米パラグアイを公式訪問される。日本人移住90周年の記念式典に出席するほか、各地で日系人と懇談して、その歩みに思いを寄せる。皇室は節目の年に訪問を重ね、日系人との絆を大切にしてきた。秋篠宮さまは20年ぶりの再訪を前に、記者会見で「改めて話を聞くことを楽しみにしている」と述べた。
パラグアイは親日国として知られ、約1万人の日系人がいる。隣国のブラジルが1934年、移住を制限したことに伴い、パラグアイ中南部のラ・コルメナに新たな移住地がつくられ、36年に日本から最初の移民11家族81人が到着した。第2次大戦での中断を経て戦後、入植先は増加した。
パラグアイ生まれの日系3世で、JICA緒方貞子平和開発研究所の田中秀一研究員(日本・ラテンアメリカ関係史)は「農家の息子たちが大きな土地で栽培したいという夢を追いかけて渡ったケースが多い」とする。
移住初期は原生林を切り倒して焼き、開拓した。日本語学校も開設して教育に力を注いだ。