震度7の地震を観測した熊本県で、全国から派遣された「災害派遣精神医療チーム(DPAT)」が被災者らの心のケアを担っている。15日までの犠牲者は関係調査中を含め39人、避難者3千人以上に上る中、大切な人との別れや慣れない避難生活、今後への不安で体調を崩す人も。識者は「復興には前向きになるためのケアが重要」と指摘。今後の災害対応には人員が不足しているとして体制強化を訴える。
DPATは精神科医や看護師ら計3人以上で一つの隊が構成され、災害や事故の際に現地で住民らのケアや医療機関の支援に当たる。多数の死傷者が出た阪神大震災や東日本大震災で心理ケアの重要性が指摘されたことなどを受け、2013年に発足。全国から被災地に派遣される。
今回の熊本地震では県が全国に派遣を要請。DPATは避難所を回って被災者の健康状態や服薬状況を確認し、停電や断水となった医療機関で患者の転院先確保や搬送調整などを担っている。自治体職員ら支援側のケアもしている。