【ソウル共同】韓国政府が旧日本軍の従軍慰安婦問題を語り継ぐ記念日に制定している14日、政府主催の式典がソウルで開かれた。元慰安婦の李容洙さん(97)らが出席。大統領府の姜勲植秘書室長が李在明大統領のメッセージを代読し「真実を記憶し、被害者の尊厳を守りながら、二度と悲劇が繰り返されない世界をつくる」とした。日本に対する直接的な言及はなかった。
8月14日は元慰安婦の故金学順さんが1991年に初めて公の場で被害を語った日。2017年に革新系の文在寅政権(当時)が、慰安婦問題を「国内外に広く知らせ、被害者を記憶する」として国家記念日に制定した。文政権はさらに、問題解決を確認した日韓両政府の15年の合意も事実上白紙化した。
李政権も革新系だが「国家間の約束だ」として慰安婦合意を維持する立場。元慰安婦の支援団体などは反発するが、日韓関係が良好なこともあり、世論の注目を集めるには至っていない。
韓国政府が元慰安婦として認定した240人のうち、現在の存命者は5人で、平均年齢は約96歳となっている。