宇宙航空研究開発機構(JAXA)は13日、火星の衛星フォボスから試料を地球へ持ち帰る火星衛星探査計画「MMX」の探査機を、鹿児島県の種子島宇宙センターで報道陣に公開した。H3ロケットで今秋にも打ち上げ、2031年度に地球に戻る予定。火星衛星からの「サンプルリターン」に成功すれば世界初となる。
MMXは、火星の衛星の起源を探ることや、宇宙探査技術の獲得が目的。火星と地球の位置関係などから、打ち上げは今年10~11月が望ましいという。フォボスは火星表面から約6千キロにある直径20~30キロほどの衛星だ。
計画では打ち上げ後、1年ほどで火星の周回軌道に到着し、観測を開始。搭載した仏独チームの探査車をフォボスに先に着陸させ、MMX探査機も着陸して10グラム以上の砂を採取する。復路モジュールが地球の近くに帰還し、試料の入ったカプセルを投下、オーストラリアで回収する。
この日の記者会見で三菱電機の上原晃斉MMXプロジェクト統括部長は「着陸時の衝撃をいかに吸収するか、脚の開発が一筋縄ではいかず苦労した」と語った。