女性初の検事総長を務めた畝本直美氏(64)が12日、東京・霞が関の最高検で退任記者会見に臨み「多くの方々に支えられたおかげで、この日を迎えられた」と話した。検事の懲戒処分といった不祥事の続発には「最終責任者にあった者として誠に遺憾。申し訳ない」と硬い表情で陳謝した。
在任中は、静岡一家4人殺害事件で死刑囚となった袴田巌さん(90)の再審無罪が確定した。検察の控訴断念時に公表した総長談話は、袴田さん側による国家賠償請求訴訟に発展したが、「(検察の)判断プロセスを示したもので、袴田さんを犯人視するものではない」と強調した。
女性初の総長としての成果を問われると「女性ならではの視点でやったものはない」ときっぱり。その上で「新任検事の約半数が女性の昨今、性別や年齢にとらわれない自由闊達な環境が重要と思っていた」と述べた。
東京地検特捜部の元主任検事が容疑者だった女性との不適切な関係を理由に懲戒免職処分となったほか、不適正な取り調べの発覚も相次いだ。