日銀は10日、7月30、31日の金融政策決定会合で出た主な意見を公表した。政策委員からは物価上昇率が目標の2%を上回ることへの警戒感が示され「(利上げを)ペースアップする必要がある」「利上げペースが市場の想定よりも早まることも考えられる」など、利上げに前向きな意見が複数出ていた。
日銀はこの会合で、政策金利を1%程度で据え置くことを決めた。高田創審議委員は利上げを主張し、据え置きに反対した。
ベセント米財務長官が4日、円安の是正に絡み「最終的に市場を変えられるのは政策だ」と米メディアに述べて日銀の利上げに期待感をにじませたことなどから、市場では9月の次回会合で利上げするとの見方が強まっている。日銀は景気や物価の動向を見極めて利上げの可否を最終判断する構えだが、利上げを見送れば円安が進む可能性もある。
7月の会合で、政策委員からは「物価の基調の上振れリスクに十分注意すべきだ」との声のほか「一定の利上げペースにとらわれず、機動的対応や利上げ幅の議論が必要となる新たな局面に転換した」との意見も出た。