【エルサレム共同】イスラエルのネタニヤフ首相は9日の治安閣議で、パレスチナ自治区ガザ地区の和平実現に向けてトランプ米政権が主導する暫定統治機関「平和評議会」が示した工程表を「拒否する」と述べた。イスラム組織ハマスの武装解除は重火器に限らず「あらゆる武器の放棄」が必要だとし、武装解除までイスラエル軍は撤収しないと強調した。
トランプ米大統領は7月30日、ハマスの武装解除とイスラエル軍の撤収に関する「歴史的合意」に達したと表明していた。ネタニヤフ氏は反対の立場を明確にし、武装解除に関し米国と協議しているとも語った。イスラエルでは10月27日に総選挙を控えており、国民や連立を組む極右政党に強硬姿勢をアピールしたとみられる。
ハマスは声明を出し「工程表に同意し、順守する」と改めて訴えた。ハマスはイスラエル軍のガザ撤収が武装解除の条件と主張している。双方の立場は平行線をたどったままで、和平計画は停滞状態が続きそうだ。平和評議会は7月31日、和平計画を完了させる工程表を発表していた。