中上健次の自筆原稿、故郷に寄贈

作家中上健次の「枯木灘」の自筆原稿

 作家中上健次(1946~92年)の代表作「枯木灘」の自筆原稿が見つかり、遺族が9日までに和歌山県新宮市の中上健次顕彰委員会に寄贈した。

 中上は同市出身。寄贈について市内で記者発表した長女で作家の中上紀さんは「原稿は本人そのもののように感じる。今年は生誕80年。ふるさとに帰り、ほっとしているのではないか」と話した。

 「枯木灘」は「文芸」(河出書房新社)に連載され、見つかったのは76年11月号掲載の第2回。400字詰め原稿用紙99枚で、創作や改稿の過程が生々しく残り「貴重な発見」(同市)という。今年5月に河出書房新社の倉庫で見つかった。

 自筆原稿の複製を文化複合施設「丹鶴ホール」図書館内で11日から展示する。

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