【ローマ共同】イタリアの鉄道会社FS(旧国鉄)グループは7日、傘下の運営会社トレニタリアが2029年にパリ―ロンドン間の高速鉄道事業に参入すると発表した。これまで独占的地位を占めてきたユーロスターと競うことになる。同路線を含むフランスでの事業強化のため、日立製作所傘下の日立レールに新車両を19編成発注。保守・整備を含め約20億ユーロ(約3650億円)を投じるとしている。
英仏海峡トンネルを通じて英国と欧州を結ぶ高速鉄道事業には、ほかに英ヴァージン・グループなど複数の新規参入の動きがある。FSグループはこれまで29年までの参入を目指すとしてきたが、今回の発表で計画を具体化した。
ユーロスターはフランス国鉄が過半数を出資している。競争の激化を視野に25年10月、フランスの高速列車「TGV」も手がけてきた同国の大手アルストムに、2階建ての新型車両を最大50編成発注した。31年から納入する予定。
トレニタリアは既に、フランスでの市場開放を受けて同国での高速鉄道事業に参入した。