【イスラマバード共同】パキスタン中部パンジャブ州で昨年4月からの約1年間に、犯罪の容疑者とされた千人以上が、州警察の新設治安部隊「犯罪対策局(CCD)」との「交戦」で死亡したと同国の人権団体が明らかにした。団体は裁判などの手続きを経ない超法規的殺害が組織的に実行されている疑いがあると批判し、独立した調査を求めている。
団体はパキスタン人権委員会(HRCP)。今年2月に発表した報告書によると、警察が作成した書類には「容疑者が警察官に発砲した」「容疑者は報復射撃で殺害された」といった説明が繰り返されている。
HRCPのハリーク事務局長は6月、共同通信の取材に「犯罪者を野放しにするべきではない」とした上で「現行犯でも公正に裁判を受ける権利がある。そうしなければ残虐な社会になるだろう」と懸念を示した。
CCDは今月8日までに取材に応じていない。
報告書やハリーク氏によると、死者には殺人や強盗といった凶悪犯罪の容疑者のほか、窃盗事件などの容疑者も含まれている。