熊本県で最大震度7を観測した地震で、同県氷川町や八代市で震度7や震度6強の大きな地震動を観測したのは、断層からの距離が比較的近かったことに加えて、八代平野の軟弱な地盤が影響した可能性があるとの調査結果を、京都大防災研究所の後藤浩之教授がまとめた。7日までに土木学会の速報会で発表した。
八代市では日本製紙八代工場の煙突や南九州自動車道に損壊が発生。6日時点の同県まとめでは氷川町で千棟以上の住宅が損傷するなど大きな被害が出ている。
後藤氏によると、八代平野は深さ400~500メートルに岩盤があり、上の層には軟らかい地層が堆積。そのため、断層との距離から想定される揺れよりも増幅した可能性がある。八代平野では、地震動の大きさを表す最大加速度は千ガルを超え、地震波の最大速度も秒速1・5メートル以上と速く、大きな揺れを観測した。
熊本地震は日奈久断層帯が動いたと考えられている。後藤氏は「平野は多くの人々が生活している場所だ。断層からの近さだけではなく、地盤の影響も無視できない」と述べた。