無電柱化計画、策定「18%」

群馬県桐生市の電柱撤去前の街並み(上・2012年11月)と撤去後の街並み(2025年1月)(同県提供)

 道路上の電柱や電線をなくす「無電柱化推進計画」を策定したのは、全国の計1741市区町村のうち18%に当たる310市区町村にとどまっていることが7日、国土交通省の調査で分かった。策定は、約10年前に成立した無電柱化推進法で自治体の努力義務とされた。海外では無電柱化率100%を達成した主要都市も増えているが、国内では財政難や人手不足で進んでいない。

 阪神大震災や東日本大震災では各地で電柱が倒れ、人命救助の支障となった。2024年の能登半島地震では3千本超が倒壊するなどした。直近の熊本地震でも倒れた電柱が緊急輸送を妨げた。

 国交省によると、26年3月末時点で策定済みは310市区町村だった。滋賀、徳島、大分の3県の市町村では策定済みはゼロだった。一方、群馬、山梨両県の市町村は全て策定。無電柱化が徐々に進み、江戸時代に栄えた街並みの景観などが向上した。

 無電柱化に詳しい東大の松原隆一郎名誉教授(社会経済学)は「計画策定率が依然低いので、市町村は首長主導で進めてほしい。電柱を設置している電力会社は、市町村が計画を着実に進められるよう、一層努力すべきだ」と指摘した。

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