俳優の柄本明さんらが6日、広島の原爆被害を題材にした井上ひさしさんの戯曲「父と暮せば」を朗読劇として広島市西区の映画館「横川シネマ」で上演した。県内外から多くの観客が詰めかけ、柄本さんと共演の佐々木春香さんによる迫真の声の演技に耳を傾けた。
終演後のあいさつで柄本さんは「今日が(原爆投下の)その日。大変なことが起きた」と81年前の悲劇に思いをはせた。世界各地では現在も戦闘が続くが「戦争は映画や演劇の中ですればいい」と訴えると、客席から大きな拍手が起こった。
出演者2人によるサイン会も行われ、観劇を終えた人々が柄本さんや佐々木さんと握手しながら「涙が出ました」「この日に広島に来てくださってありがとうございます」と思いを伝えた。