全日本空輸と日本航空が、国際線に課す燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)の9、10月発券分を値下げする方針を固めたことが5日、分かった。航空燃料のコストが減少することを反映する。7、8月発券分は北米・欧州路線で片道6万5千円と過去最高を記録していた。具体的な引き下げ額は国土交通省と調整し、近く決定する。
中東情勢の悪化で航空機の燃料価格が高騰していた。米国とイランが戦闘終結に向けた覚書に正式署名したことで、9、10月発券分に適用する6、7月の燃料価格が下がった。
北米・欧州に加え、アジアなど他の地域向けも値下げすることになる。ただ米国とイランの間で攻撃の応酬が続いており、今後の価格動向には不透明感がある。
燃油サーチャージは、燃料費の変動分を航空運賃に上乗せして徴収する仕組み。両社は航空燃料の主成分であるケロシンの2カ月ごとの平均価格を算出し、サーチャージの金額を決めている。距離が遠いほど高くなるため、欧州などからのインバウンド(訪日客)や、日本人の海外旅行への影響が懸念されている。