熊本地震で9人が死亡した日本製紙の瀬辺明社長は5日、熊本県八代市内で記者会見し、地震発生とほぼ同時に八代工場の高さ80メートルの煙突が中央部から折れ、社員らがいた2階建ての建物を直撃したと事故の状況を説明した。この煙突は2016年に起きた地震後に補強したとも明らかにした。
9人は30~60代の男性。このうち6人が日本製紙の社員。当時は建物2階でデスクワークをして列になって座っていた。このほか協力会社の社員1人と空調メンテナンスのスタッフ2人が建物1階にいたが、詳細な状況は分かっていない。
瀬辺社長は「尊い命を失う残念な結果を極めて重く受け止めている。関係者の皆さまに深くおわび申し上げる」と謝罪した。
日本製紙は、煙突が倒壊した八代工場に関し、「閉鎖は考えていない」と話した。業績への影響については「精査している」と述べるにとどめ、判明すれば速やかに報告すると説明した。