1990年の改正入管難民法施行を機に、群馬県大泉町には日系ブラジル人が多く住むようになった。それから30年以上がたち、高齢化が課題となっている。就労が難しく、生活苦に陥るケースも。「収入が少なく将来に不安を抱える外国人が後を絶たない」と、生活物資の援助を続ける団体がある。
大泉町は人口約4万人のうち2割が外国籍で、その半数以上がブラジル国籍だ。生活困窮者を支援する2022年設立のNPO法人「スマイルネットありがとう」は、毎月県内外の約千世帯に食品や生活用品を届ける。
6月上旬の土曜、スマイルネット事務所前には物資を求め、高齢者から子ども連れまで幅広い年代の外国人が列をなした。スタッフとポルトガル語やスペイン語でやりとりをし、水やヨーグルトのほかおむつなどの生活用品を受け取った。
大泉町に住む日系ブラジル人2世の山崎キオシさん(79)は、約30年前に来日したが現在は仕事を引退し、ブラジルの年金で生活している。生活保護を申請したいが、方法が難しいと打ち明ける。「物価高で年金だけでは足りず、生活は苦しい。日本に残りたいが将来的にはブラジルに帰るしかない」と肩を落とした。