原発の高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定を巡り、文献調査が進む南鳥島(東京都小笠原村)を視察した渋谷正昭村長が2日までに共同通信のインタビューに応じた。南鳥島は都心から南東に約1950キロと遠く「あれだけ離れた場所に大がかりな施設ができるだろうか」と述べ、コストや輸送面に課題があるとの認識を示した。その上で、国に丁寧な説明や念入りな調査を求めた。現地視察に関して取材に応じるのは初めて。
南鳥島は全域が国有地で民間人は住んでいない。処分場選定は文献、概要、精密の3段階の調査を計20年程度かけて行う。南鳥島の文献調査は5月に始まり、渋谷氏は「島全体を見ておきたい」と国に要望。先月16~17日に自衛隊のミサイル発射訓練場の視察に合わせて訪れ、面積約1・5平方キロの島を見て回った。
海鳥「セグロアジサシ」の集団繁殖地や、国内で唯一見られる樹木「トゲミウドノキ」、沿岸に残るトーチカ(防御陣地)などを確認した。