ウクライナが、ロシアによって一方的に併合された南部クリミア半島への攻撃を強化している。燃料施設やロシア本土からの燃料補給路を標的とし、半島を孤立させる狙い。クリミア各地では電力不足や携帯電話の通信障害が続き、ロシアの占領当局側は7月中旬以降、緊急時に使う公衆電話の設置を始めた。
クリミアは、ウクライナに侵攻するロシア軍の重要な補給拠点で黒海艦隊の基地もある。ウクライナは戦力弱体化を狙って無人機などによる攻撃を続けている。
ロシアのプーチン大統領は7月上旬、保養地があり観光産業が盛んなクリミアの「観光シーズンを妨害するための攻撃だ」と非難。燃料供給や補助金支給を急ぐよう指示した。
占領当局は、ウクライナによる無人機攻撃対策で通信を制限。クリミアの通信事業者によると、半島東端ケルチや西部エフパトリヤなど6都市で約30台の公衆電話が設置された。緊急時に携帯電話が不通の場合、警察や消防への通報に使うことを想定している。(キーウ、モスクワ共同)