米国とブラジル、緊張高まる

 【ワシントン、サンパウロ共同】米国とブラジルの緊張が高まっている。南北米大陸を中心とする西半球で覇権強化を目指すトランプ米政権がブラジルの左派ルラ政権に圧力をかけ、対立が先鋭化。米国が10月のブラジル大統領選で親米右派政権を誕生させるため、選挙介入を画策しているとの疑念が強まっている。

 米国が「裏庭」と見なす中南米ではチリやホンジュラス、ペルーなどで親米政権が相次ぎ誕生。コロンビアでも今月7日親米政権が発足する。ルビオ国務長官は7月31日の閣議で「(トランプ政権発足後)西半球の選挙で親米的な人物が当選してきた」として「並外れた成果だ」と誇示した。

 トランプ政権に批判的な「左派が統治する最後の大国」(米紙)となったブラジルでルラ大統領は再選を目指している。

 ルラ氏も一時は批判を控え、対立回避を模索した。だが、米政府は5月、内政干渉だとするルラ氏の反対を無視して、麻薬対策を理由にブラジルの犯罪組織を「特別指定国際テロリスト」に指定。7月には新たな関税措置を公表し、関係悪化が決定的となった。

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