ロシア侵攻避難の邦人、孫と再会

ウクライナから来日した孫のデニスさん(右端)と写真に納まる降籏英捷さん(右から2人目)ら=7月、北海道旭川市

 50年にわたり暮らしたウクライナでロシア軍の侵攻を受け、北海道旭川市へ避難した降籏英捷さん(82)が7月、ウクライナから来日した孫のデニスさん(35)と再会を果たした。太平洋戦争後に樺太(現ロシア極東サハリン州)残留を余儀なくされた降籏さんは二度の戦争に翻弄された。「ロシアが交渉の席に着かざるを得なくなり、戦争が終わることを願う」と第二の故郷ウクライナへ思いを寄せた。

 7月中旬、2人は夜に自宅周辺を散歩したり昔のアルバムを眺めたりして、つかの間の再会を楽しんだ。デニスさんは降籏さんが大病を患ったことをきっかけに来日を決意。民間航空機が発着できないウクライナから隣国ポーランドへは車で移動した。デニスさんは「再会の瞬間を待ちわびた」と照れながら喜んだ。

 中部ジトーミルの大学でコンピューターサイエンスを教えるデニスさんは「警報が鳴るたび、授業を中断して防空壕へ行かなければならない」と話す。兵士でなくても「誰もがトラウマを抱えている」との現状に、降籏さんは静かに耳を傾けた。(共同)

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