放射性微粒子、ミミズが地中に?

福島県の森林で土壌表層から採取したミミズ。放射性セシウムを含む微粒子が検出された(京都大大学院の佐山葉さん提供)

 東京電力福島第1原発事故で放出され、「セシウムボール」と呼ばれる高濃度の放射性セシウムを含む微粒子について、福島県の森林にすむミミズが表層の土や落ち葉とともに体内に取り込み、地中に移動させている可能性が高いことが、京都大などのチームの研究で分かった。ガラス質で水に溶けにくい微粒子の移動状況の一端が明らかになった。

 セシウムは事故で放出された主要な核種。微粒子の形態、水に溶けるイオンの形態で存在し、いずれも大半は土壌の表層数センチに集まり、地下に移行しにくいことが分かっている。

 チームは2025年に帰還困難区域などの森林で採取したミミズ52匹のうち39匹の消化管から微粒子を見つけた。土壌を縦に切った薄片の観察で、微粒子は表層3センチまでに95%が集中する一方、深さ15・5センチで一つ検出された。ミミズが掘ったような隙間に位置しており、ミミズにより地中に運ばれ排せつされたとみられる。

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