パンや牛乳、宅配復旧課題

緊急車両や災害派遣の自衛隊車両も通行し、渋滞する国道3号=30日午前8時47分、熊本県氷川町

 熊本県で最大震度7を観測した地震から2日が経過した30日、県内に拠点を置く流通や物流企業は通常業務への復旧対応に追われた。森永乳業やヤマト運輸などで業務の再開は進むものの、新たに山崎製パンの工場停止が明らかになるなど依然被害の全容把握は容易ではなさそうだ。一部で道路が通行止めになっていることも課題だ。

 山崎製パンは、パンや菓子を製造する熊本工場(熊本県宇城市)の操業を地震発生直後から停止していると明らかにした。建物に大きな損傷はなかったが、生産設備に不備がないか点検を進めている。現時点で復旧の見通しは立っておらず、福岡工場(福岡県古賀市)で増産する方向で調整している。

 森永乳業は熊本市の工場が地震で停止したが、30日から順次稼働を再開。「森永おいしい牛乳」シリーズや練乳、業務用クリームを製造しているという。コカ・コーラボトラーズジャパンは、熊本工場(熊本市)の操業を8月5日に再開することを目指す。

 熊本県全域で集配を一時停止していたヤマト運輸と佐川急便は一部地域で再開。佐川の担当者は「営業所に発電機を手配するなどして状況は改善してきている」と話す。ただ通行止めにより荷物を配達できない地域があるという。

 日本郵便は、熊本県内の一部地域で郵便局の窓口業務や郵便ポストの集配を休止。安全確認が取れ次第、順次再開していくものの、完全復旧は当面先になると説明している。

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