震源断層30キロ活動と推定

政府の地震調査委員会の臨時会合=29日午後、東京都千代田区

 熊本県で最大震度7を観測した地震を巡り、政府の地震調査委員会は29日、臨時会合を開き、震源は日奈久断層帯で、約30キロにわたって活動したと推定されるとの評価結果を示した。小原一成委員長は会合後の記者会見で「まだ割れ残っている部分がある。将来的に地震を引き起こす可能性は十分ある」と述べた。

 日奈久断層帯は全長約81キロ。北から「高野―白旗」「日奈久」「八代海」の3区間に分かれ、全体が同時に活動するとマグニチュード(M)7・7から8・0程度の地震が起こるとみられる。

 調査委は、活動した震源断層が日奈久区間の北東部と高野―白旗区間の一部に及んでいると考えられるとした。2016年の熊本地震の震源断層と隣接しており、小原氏は「割れ残っていた領域が破壊したとの見方もできる」と指摘。ただ重なっているかどうかは精査が必要だと説明した。

 調査委によると、周辺では活発な地震活動が継続している。衛星測位システムを使った解析では、熊本県八代市の観測点が北東方向に約87センチ移動するなど、広い範囲で地殻変動が観測された。

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