熊本県で最大震度7を観測した28日の地震で多くの家屋が倒壊し、県によると1万人近くが避難所に身を寄せた。しかし、施設の損傷や停電の影響で開設を見送った避難所も。厳しい暑さの中でもプライバシーへの不安から車中泊を選んだ人は「ガソリンの減りが速くて心配だ」と吐露した。
県によると29日午後2時現在、432カ所の避難所で計8886人が過ごしている。
八代市の「太田郷コミュニティセンター」では一時、エアコンがストップした。28日に妻と小学生の孫娘と共に避難した塚田正治さん(69)は「屋内は暑すぎたので、一晩外で過ごした」。避難所には毛布しかなく「タオルケットがほしい」とこぼした。
避難所に行かず、車中泊した人も。石岡鉄男さん(79)は「足が伸ばせなかったのがつらかった。寝たのか寝ていないのかよく分からない感覚だった」と振り返った。2016年の熊本地震では、車中泊避難による体調悪化が大きな問題に。石岡さんは息子から「車はやめて」と注意され、29日は太田郷コミュニティセンターに身を寄せた。