2016年の熊本地震でずれ動いた「日奈久断層帯」の北端部付近の一部が、28日に起きた今回の地震でも繰り返しずれ動いた可能性が高いことを広島大の熊原康博教授(自然地理学)らが29日、熊本県内の現地調査で確認した。活断層は主に千年単位の一定間隔で繰り返しずれ動いて地震を起こすとされるが、わずか10年という短期間で繰り返し動くのは極めて珍しい。
熊原教授らは、16年の地震で調べた益城町や御船町にある断層を再び調査。地震が起きて「ひずみ」が解消され、当面は動かないと考えられていた複数の場所でずれを確認したとしている。日奈久断層帯の北端部付近に当たる断層は16年に約60センチ動いたが、今回も最大約20センチずれた。他にも数センチのずれがあったという。
熊原教授は「普通の断層ではあり得ない。短い間隔でずれが起きるのは、世界的にも珍しい」と話している。
日奈久断層帯は益城町から南西方向に延び、全体の長さは約81キロ。