懲戒免職処分となった西田将仁検事(48)は的確な仕事ぶりで知られ、東京地検特捜部が手がけた大型事件の捜査を取り仕切った。人柄は温和で、検察内での評価は高かった。公正取引委員会に出向して経験を積むなどし、将来の幹部候補と目されていた。
複数の検察関係者によると、若手時代は特に目立つ存在ではなかったが、2021年に東京地検特捜部へ異動し、頭角を現した。部内の複数の班で、部長、副部長に次ぐ「キャップ」を歴任。自民党派閥裏金事件などで主任検事を務めた。
ある先輩検事は「温和で安定感がある。人としてすごく信頼できた」と評価。元同僚は、多忙でも後輩を休ませようとする姿が忘れられないとし「合理的でマネジメント力が高い」と振り返った。
18~21年には、特捜部と合同で大型経済事件を手がける公正取引委員会への出向も経験。特捜部での実績と相まって、近年は将来を有望視されていた。一方、「女性好き」との見方も付きまとっており、最後は不適切交遊によって職を追われることになった。