【ロンドン共同】国際海事機関(IMO)のドミンゲス事務局長は23日、ロンドンの本部で共同通信と単独会見した。ホルムズ海峡を通航する船舶に安全航行の対価を求める考えを一時示したトランプ米大統領に対し「発言が国際法に合致しない」と苦言を呈した。海峡が事実上封鎖された影響で周辺に足止めされている船員の退避実施は、船舶への攻撃が続く今は困難との見方を示した。
ドミンゲス氏は、安全確保や環境保全のためのサービス料名目で、通航の対価を得ようとするイランの動きも批判。「どんな呼称を使っても国際法に沿っていなければ導入できない」と語り、各国に自制を促した。
イランとオマーン、IMOの3者による海峡通航を監視する新たな枠組みの設置案については、同様の議論があったことを認めた一方、「現時点ではIMOに対し公式の提案はない」と述べた。
イエメンの親イラン武装組織フーシ派はサウジアラビア関連の船舶に対する海上封鎖を宣言した。ドミンゲス氏は「海上輸送を地政学的対立の駆け引き材料にしてはならない」と訴えた。