最高裁第2小法廷(高須順一裁判長)は23日までに、福島県会津若松市の猪苗代湖で2020年、操縦していたプレジャーボートに接触した3人を死傷させたとして、業務上過失致死傷罪に問われた佐藤剛被告(49)の上告審弁論を、9月18日に開くと決めた。弁論は二審の結論変更に必要な手続き。無罪とした仙台高裁判決が見直される可能性がある。検察側が上告していた。
23年の一審福島地裁判決は、事故状況を再現した県警の実況見分を基に、衝突地点の約223メートル手前で被害者を発見可能だったと強く推認できると判断。「安全を確認して航行していれば被害者らとの衝突を回避できた」として、禁錮2年の実刑を言い渡した。
一方、24年の二審は、実況見分は被告に不利な条件があったなどの問題点を指摘。被告が注視しても「被害者らを確実に発見できたと間違いなく認めるのは困難だ」と判断して過失を認めず、一審判決を破棄して無罪とした。
事故は20年9月6日午前11時ごろ発生。小学3年=当時(8)=が死亡し、母親ら2人が重傷を負った。