腎移植治験用のブタ、生産開始

記者会見する「ポル・メド・テック」の三輪玄二郎社長=21日午後、神奈川県鎌倉市の湘南鎌倉総合病院

 遺伝子改変したブタの腎臓を人に移植する「異種移植」の臨床試験(治験)を計画する明治大発ベンチャー「ポル・メド・テック」(川崎市)と、実施予定施設の湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)は21日、同病院で記者会見し、2028年にも始める治験用のブタの生産を開始したと明らかにした。同社は27年度に治験届を提出する方針。

 ブタから腎臓を摘出する施設を、同病院と北海道大病院の近くに1カ所ずつ27年中に整備する。三輪玄二郎社長は「人からの移植、透析に並ぶ重症腎不全患者の選択肢として推し進めたい」と述べ、再生医療等製品として30年に条件付きの承認を得た上で、33年に標準治療の一つとなることを目指すとした。

 同社は米バイオ企業イージェネシスが開発した遺伝子改変ブタの細胞を輸入し、同じ性質を持つブタを国内で生産している。69カ所の遺伝子改変をすることで移植時の拒絶反応を抑えるほか、ブタ由来のウイルスが人に感染するリスクを低減した。21日には明大の関連施設で遺伝子改変ブタを使い、摘出手術の練習を実施した。

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