グーグルのAI(人工知能)検索サービスで、岩手県矢巾町にある繊維製品卸会社の社名などを検索すると「事業を停止し、特別清算の開始決定を受けた」との誤った情報が表示されていたことが17日、分かった。「岩手日報の報道によると」と根拠が示されていたが、実際にはそうした報道はなかった。AIが事実に基づかない情報を生み出す「ハルシネーション(幻覚)」を起こした可能性がある。
この繊維製品卸会社によると、誤情報が表示されたのは今月10日ごろ。誤情報に触れ、心配した取引先や顧客から複数の問い合わせがあった。現在は正しい情報が表示される。担当者は「関係者に不安を抱かせ遺憾だ。AIサービスの普及がめまぐるしいからこそ、提供側は情報の真偽にこだわってほしい」と訴えた。
岩手日報社(盛岡市)は今月、県内の別会社が特別清算の開始決定を受けたとの記事を出しており、混同された可能性もある。八重樫卓也総務局長は「事実無根な情報が表示されたことに対し、信頼性を重視する新聞社として大変憂慮する」としてグーグル社に再発防止を求めた。