法隆寺金堂壁画、高精細に

 1949年に火災で焼損した世界遺産・法隆寺(奈良県斑鳩町)の金堂壁画(国重要文化財)の一部をカラーで高精細に復元した画像が完成し、17日、報道公開された。18日に奈良国立博物館(奈良市)で始まるボストン美術館共同企画の特別展「南都仏画―よみがえる奈良天平の美―」で上映される。

 菩薩や浄土を描いた金堂壁画は12面あり、古代仏教絵画の代表作とされる。焼損で鮮やかな彩色が失われるなどし、文化財保護法制定のきっかけとなった。有識者らでつくる壁画保存活用委員会が、富士フイルムにカラー復元を依頼していた。

 今回復元されたのは第6号壁。同社によると、京都市の老舗美術印刷出版工房「便利堂」が1935年に、高精細で原寸大のモノクロガラス原板で撮影。同時に壁画全体を複数のカラーフィルターを使い撮影した原板も残していた。デジタル技術で双方を合成し、壁画の一部を高精細カラーで復元した。

 法隆寺の古谷正覚管長は「焼ける前の色の素晴らしさを目の当たりにした」と喜んだ。

 特別展は9月13日まで。

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