堺市で1996年、学校給食などで9千人以上が感染し、小学生の女児らが死亡した腸管出血性大腸菌O157による集団食中毒から30年となり、12日、市役所前で追悼式典が開かれた。学校関係者や市民ら約400人が出席し、黙とうや献花をした。
市役所本館の正面玄関横に設置された追悼碑「永遠に」を前に、永藤英機市長は「被害に遭われた方々を決して忘れず事件を風化させないと決意する」と述べた。
献花に訪れた堺市堺区の女性(66)は、当時から介護の現場で働いているといい「感染拡大を恐れて常に戦々恐々としていた」と述懐。「その時の怖さや大変さは教訓となり、新型コロナウイルス禍を乗り越えるのにも生きた」と語った。