カタール前首長、ハマド氏が死去

カタールのハマド・ビン・ハリファ・サーニ前首長=2019年、ドーハ(ロイター=共同)

 【カイロ共同】ペルシャ湾岸カタールのハマド・ビン・ハリファ・サーニ前首長が12日、死去した。74歳。カタール首長府が発表した。死因は明らかにされていない。1995年に無血宮廷クーデターで首長に就任、天然ガス収入を背景に経済成長を実現した。

 52年ドーハ生まれ。カタールが英国から独立した71年、英国のサンドハースト陸軍士官学校を卒業、帰国して軍務に就いた。初代国軍司令官を経て77年、国防相に就任。湾岸戦争時には多国籍軍の一員として自国軍を派遣、指揮した。92年組閣を一任され事実上の実権を掌握した。

 2013年6月、国民向けにテレビ演説し、自らが退位し、四男のタミム皇太子に首長位を継承したと発表した。湾岸アラブの君主が存命中に退位して権力を譲るのは異例だった。ハマド氏は演説で「有能な若き指導者が、革新的な思考でかじ取りをする新しい時代の幕開けだ」と述べた。

 早期退位の背景には、民主化運動「アラブの春」により中東各地で噴出している若者の変革要求を意識し、世代交代を急いだとの見方もあった。

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