前知事、リニア工事「一利なし」

静岡市で開かれたリニア中央新幹線の静岡工区着工に反対する市民集会。川勝平太前知事の声明文が読み上げられた=11日午後

 静岡市で11日、リニア中央新幹線の静岡工区着工に反対する市民集会が開かれ、静岡県の川勝平太前知事の声明文が読み上げられた。川勝氏は、トンネル掘削工事が南アルプスの豊かな自然を破壊し、人類の共有財産を保全するという日本の国際的責務に反すると主張。「百害あって一利なしだ」とし、改めて反対の立場を示した。

 静岡県内外で工事が遅れ、総工費も増えているとし「全体計画を見直すべきだ」と訴えた。鈴木康友知事が7日に着工容認を表明したことへの直接的な言及はなかった。

 南アルプスは国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域「エコパーク」に登録され、生態系の学術的価値も高いと指摘されている。

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