【独自】イヌワシを至近距離で調査か

岩手県宮古市、岩泉町の事業実施予定エリア

 岩手県宮古市と岩泉町の森で進む大型風力発電所建設計画の環境影響評価(アセスメント)の一環で、絶滅危惧種イヌワシの巣から約200mの位置まで接近し観察していたと、調査員だった男性が11日までに共同通信の取材に証言した。専門家は「営巣放棄の恐れが極めて高い距離だ」と調査手法を疑問視。日本生態学会東北地区会は5月、事業者や経済産業相らに再調査や計画撤回を含めた抜本的な見直しを求める要望書を提出した。

 調査は事業者のグリーンパワーインベストメント(GPI、東京)から委託を受けたコンサルティング会社が環境調査会社に依頼。東北地方の男性は2022~23年、調査会社に雇われて約10回担当した。うち2回は他の調査員の指示で約200mの地点から巣を望遠鏡で観察。いずれもイヌワシを確認できたが「近すぎる」と感じたという。

 計画は「(仮称)宮古岩泉風力発電事業」。総出力約20万キロワットで、約2千ヘクタールの森に風車数十基の設置が想定される。GPIは約200mでの調査について「そのような事実は確認されていない」とした。

最新記事
台風9号、先島諸島で暴風
再使用ロケット実験機、着陸成功
自民元議長も300万円、福岡
台湾、台風避難1万4千人
地表に太陽光反射、実証試験へ