皇室典範改正案、衆院通過へ

皇室典範などの改正法案について審議が行われた衆院議運委=10日午前

 皇室典範などの改正法案を審議する衆院議院運営委員会が10日、開かれた。「女性皇族が婚姻後も皇族身分保持」と「旧11宮家の男系男子の養子縁組」をいずれも可能とする。養子の子が男性なら皇位継承資格を持つとし、「立法府の総意」に含まれない内容に踏み込んだ政府案に批判が出ており、論戦の焦点となる。委員会採決を経て午後の本会議に緊急上程され、与党などの賛成多数で可決、衆院を通過する。

 改正案では、養子の対象を1947年に皇籍離脱した旧11宮家のうち、配偶者と子がいない15歳以上の男子とした。縁組の時から皇族となり、意思に基づき皇族の身分を離れることができない。

 養子本人には皇位継承資格はないが、子孫が男性なら継承資格を持つ。天皇直系ではない「傍系」が天皇となる可能性を持つ仕組みだ。

 女性皇族については、天皇や皇族以外と婚姻した場合に皇族の身分を離れるとの現行典範12条を削除。住民基本台帳に記録される対象となる。婚姻後に皇室に残る女性皇族の「配偶者と子」の身分の扱いは明記されず、一般国民のままとなる。

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