産業技術総合研究所(茨城県つくば市、産総研)の研究チームは、瀬戸内海中央部の燧灘全域を調査し、二つの海底活断層の全体像を明らかにした。チームによると、燧灘は今まで詳細な調査がない「空白域」。二つの活断層が動いた場合、それぞれマグニチュード(M)7以上の地震を引き起こす可能性があるという。
産総研によると、燧灘に活断層が存在するという報告は2000年代前半にあったが、調査範囲が限定的で、国による長期評価でも活断層は示されていなかった。
チームが燧灘全域を調査したのは25年10~11月。船の上から海面に探査装置を延ばして音波を出し、海底面やその下の地層境界で反射して戻ってきた音波を記録する方法で、地形や地質構造を調べた。
その結果、燧灘のうち香川県寄りの東部にある活断層は長さ25キロ以上と確認。愛媛県寄りの西部にある活断層は35キロ以上と分かった。
チームは26年度、活断層のボーリング調査をし、過去に起こった地震の履歴を調べる予定だ。