9日の国債市場で、長期金利の指標となる新発10年債(383回債、表面利率2・7%)の利回りが上昇し、一時2・885%を付けた。日本相互証券によると、1996年11月以来、約29年8カ月ぶりの高水準。米国がイランを再び攻撃し、中東情勢が悪化するとの懸念から原油先物価格が上昇。日本のインフレ懸念が高まり、国債が売られて利回りが上がった。
米国は8日、イランがホルムズ海峡で商船を攻撃したことなどに対する報復としてイランを再び攻撃。トランプ米大統領はイランとの戦闘終結を宣言した覚書が失効したとの認識を示した。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鬼沢拓也債券ストラテジストは「原油価格上昇で米国の長期金利も上がっており、世界的に影響が及んでいる」と指摘した。
高市政権が進める積極財政への懸念も長期金利の上昇を招いている。