トルコ南部の洞窟にある遺跡の発掘物から、2万年以上にわたってネアンデルタール人と現生人類のホモ・サピエンスが文化を共有していたことが分かったと、京都大などの国際チームが6日付米科学アカデミー紀要に発表した。両種の化石が出た地層から、同じ製法の石器に加え、装飾品によく使われる小さな貝殻も見つかった。
約4万年前に絶滅したネアンデルタール人は高度な知性を持ち、現生人類と交雑して子孫を残していたことが明らかになっているが、その背景は不明だった。チームの森本直記京大准教授は「この洞窟で安定した均一の文化が維持されており、両種の間で接触があったはずだ」としている。
チームは、トルコ南部の「ウチャーズリ2洞窟」で、約7万7千年前~約4万7千年前の地層を発掘。約5万9千年前より古い地層からネアンデルタール人2個体を、これより新しい地層からは現生人類3個体を発見し、それぞれの歯の化石を見つけた。石器や、食料にした動物の骨計4万点以上も見つかった。
この洞窟は「レバント」と呼ばれる地域にある。