福岡県の自民党県議江藤秀之氏が2020年6月の副議長就任前、他会派への根回し名目で当時の党県議団幹部だった中尾正幸氏に現金500万円を渡したと6日までの共同通信の取材に証言した。「(就任前の)慣例だった」としているが、中尾氏は同日の記者会見で「事実無根だ」と否定した。
江藤氏はこれとは別に、20年4月に自民幹部や他会派議員と大分県由布市に宿泊してゴルフを行い、代金を自身と同時期に議長に就いた元自民の吉松源昭県議と分担して支払ったと説明。一方、中尾氏は新型コロナウイルス禍を受け行事自体が中止になったと訴えた。
吉松氏は自身のX(旧ツイッター)に「金銭を支払わざるを得なかった実態があった」と投稿し、幹部に現金を渡したと示唆。7日に「議長ポストを巡る問題」について記者会見する予定だ。
この点に関し中尾氏は「お金は受け取っていない」と強調。19年5月に吉松氏から根回しを念頭に1千万円の支払いの確認があったが、断ったとした。
神戸学院大の上脇博之教授は「事実なら公職の地位を金で買っているようなものだ」と指摘した。