宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6日、H3ロケット8号機の打ち上げ失敗原因とされた衛星を載せる台座を補修し、6号機に搭載して打ち上げた結果、異常はなかったと文部科学省の有識者委員会に報告した。補修方法は妥当だったとしている。飛行データなどを検証した。
開発段階や打ち上げ前の検査で不具合を発見できなかった原因分析も報告。衛星台座を構成する部材の組み立てに、難度の高い新規技術が使われたため、潜在的なリスクに気付けず、検証が不十分だったことなどを挙げた。
8号機は昨年12月、衛星台座の接着不良が原因で準天頂衛星「みちびき5号機」の軌道投入に失敗した。エンジン燃焼試験の不具合で打ち上げが遅れていた6号機に、接着不良部分を樹脂などで補修した衛星台座を載せ、原因検証を兼ねて今年6月に打ち上げた。
6号機に設置した衛星台座の変形を計測するセンサーや飛行中のデータに問題はなく、過度な衝撃や圧力、温度の異常も確認されなかった。