宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機はやぶさ2が5日、小惑星「トリフネ」に最接近し、至近距離を高速で通過しながら形や表面の物質を調べる「フライバイ探査」をした。探査機の接近は、小惑星が地球に衝突する危険に備える「プラネタリーディフェンス(地球防衛)」のための実証の意味合いもある。
JAXAによると、最接近の予定時間を過ぎた後に、はやぶさ2からの信号を受信。衝突しておらず、正常な状態だという。トリフネの中心から約800メートルを通過させる計画だった。
ユーチューブの公式チャンネルで三枡裕也運用チーム長は「ずっとはらはらしていた。やり切れて良かった」と話した。フライバイ探査の結果は、JAXAが6日午後に記者会見を開き説明する。
これまでのフライバイ探査の中で、小惑星に最も近づいた可能性がある。最接近した時点で、トリフネと地球の距離は約1億キロ。三枡チーム長は事前の記者会見で「沖縄から北海道の1円玉を射抜くぐらいの難しさ」と語っていた。
トリフネは直径450メートルほどの細長い形をしているとみられる。