リニア中央新幹線静岡工区の早期着工を目指すJR東海の丹羽俊介社長は1日、静岡県庁に鈴木康友知事を訪ね、5~6月に静岡市や大井川周辺8市2町で開いた住民説明会の結果を報告した。鈴木氏は着工容認の条件に住民への丁寧な説明を挙げており、報告を踏まえ、容認に向けた最終判断に入るとみられる。
終了後、記者団の取材に応じた鈴木氏は「今日の報告を整理し、私なりの考えをまとめたい」と述べた。丹羽氏は、住民説明会により「当社の取り組みについて理解を深めてもらったと考えている」と話した。
面会で丹羽氏は、将来のリニア開業を見据え、静岡県と連携して地域振興に取り組むとの方針を文書で取り交わしたいと提案し、鈴木氏から同意を得たという。
鈴木氏は6月の県議会で、着工に関し「私自身の判断は7月7日に説明したい」と言及。県条例や河川法などに基づく同社の法令上の手続き状況も考慮し、結論を出す。
工事を巡っては、大井川の流量減少への対策が重要な課題となっており、同社は水資源や生態系に関する環境保全策について説明会を計22回実施した。